運動音痴で運動苦手な人が、コロナ禍で数値が悪化
若い頃は運動の習慣があった人は、きっかけがあれば始められます。ところが世の中には運動が苦手、いわゆる「運動音痴」の人がいます。
僕の知り合いの63歳の男性は、子どもの頃から運動が苦手で、体育の成績が悪く、部活の経験もありません。
ただ、歩くのだけは苦にならないということで、コロナ前は仕事で出かけるついでに1~2時間の街歩きを楽しんでいたといいます。
しかし、コロナ禍で仕事のほとんどがテレワークになってしまい、一気に運動不足におちいったということです。彼は高血圧の投薬治療を受けており、まだ薬は飲んでいませんが糖尿病の数値も高めです。そのため、唯一の運動である街歩きができなくなったことをとても心配していました。
スクワットだけでみるみる数値改善
そこでこの男性は、僕のアドバイスにしたがって、スクワットを始めることにしました。
最初は5回もできなかったそうですが、だんだん標準の1セットである10回ができるようになったということです。
糖尿病の数値も改善し、ヘモグロビンA1cの値が6.4%から5.7%に改善しました。
メタボ健診の基準値は5.6%未満ですから、基準値にだいぶ近づいたといえます。
また、降圧剤を飲んで上が130/85mmHg台だった血圧も、110/70mmHg台になり、ときには100/60mmHg台になることもあるそうです。
僕は主治医に減薬をお願いしてもよいのではないかとアドバイスしています。