子どもの学歴は親の所得で決まるのか。米国公認会計士の午堂登紀雄さんは「所得は1つの要因にすぎない。むしろ親の思考力の差が子どもの将来に与える影響は大きく、それは10年以上にわたる家庭での日常会話の中で引き継がれていくものだ」という――。
リビングルームでリラックスした家族
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子どもの学歴は親のお金次第なのか

親がお金を持っていれば、子に教育費(塾や予備校、私立中高一貫校など)をかけられる。だから子が高学歴になり、高所得者になる。

一方、親が貧しければ子の教育費を出してやることができず、成績も悪く、低学歴になる。結果として低所得となり、格差が固定する。