マクドナルドが評価される理由はいろいろあるが、私が注目するのは携帯クーポンの効果だ。いまや携帯クーポンはさまざまな業種で販促に活用されているが、D2Cが主催するモバイル広告大賞マーケティング部門で2009年、優秀賞を得た同社のモバイル活用(トクするアプリ)は、注目に値する。

同社の場合、携帯クーポンで注文するとオペレーションが簡略化され、注文から商品提供までのリードタイムも短縮される。それが顧客満足度向上につながっている点も見逃せない。単にデフレ経済における勝ち組というだけでなく、そうした携帯クーポンのトップランナーとしてサービス革新に挑戦しているマクドナルドには注目しておきたい。

※すべて雑誌掲載当時

(坂本道浩、宇佐見利明=撮影 ライヴ・アート=図版作成 <マーケッターの眼>小野譲司/村上 敬=構成)