｢疲れた中高年こそYouTubeを見たほうがいい｣齋藤孝がそう力説する理由 ｢熱中できるもの｣を見つけることが､幸福の条件の一つ

疲れた中高年こそ、活用しない手はない

しかも周知のとおり、ある動画を見ると似通った分野の動画をYouTube側が勝手に推奨してくれます。それらを見ることで、また自分の知らない世界に興味が広がるかもしれません。これこそネット時代の「温故知新」とも言えるでしょう。そういうものが増えれば増えるほど、現実から逃避できる時間も増えるはずです。

齋藤孝『60代からの幸福をつかむ極意』（中公新書ラクレ）

お笑い芸人さんのYouTubeは、テレビとはまた違う面白さがあり、よく見ます。チョコレートプラネット、さらば青春の光、鬼越トマホーク、岡野陽一、かまいたち……みなさん、気を楽にさせてくれます。

ちなみに、最近ハマっているのは、レイニッチ（Rainych）というインドネシア女性です。日本語の新旧の歌が見事で、新鮮な感動と驚きがありました。日本語の可能性を広げてくれています。

いずれにせよ、こうした動画を無尽蔵に、しかもほとんど無料で見ることができるYouTubeは恐るべき存在だと思います。疲れた中高年こそ、おおいに利用しない手はありません。