そもそもなぜ弁護士になりたいのだろう

そもそも、小室圭さんがなぜ弁護士を目指したのか、彼はその仕事に向いているのだろうかという、根本的な疑問が私にはある。

彼は国際基督教大学だから法学部はない。教養学部卒である。在学中に眞子さんにプロポーズして、結婚を約している。卒業後に三菱UFJ銀行に入っているから、弁護士、検察官などの司法にそれほどの関心があったとは考えにくい。

それが突然、銀行を辞めて法律事務所に入り、パラリーガルとして働き始める。金融から法務への大転換をしたのである。

この転職の意味は、結婚会見で眞子さんがいった、「海外に拠点をつくってほしいと私が頼みました」ということに結び付くと、私は考えている。

結婚して海外で生活するためには、それ相応のおカネがいる。銀行にいては、もし海外支店に転勤があったとしても、いつになるか分からないし、そうなったとしても銀行員の給与だけでは、元皇族としての体面を保つ生活は難しいかもしれない。

2人はさまざまな選択肢を考えたのであろう。その中から、弁護士という職種が出てきたのではないか。

ニューヨーク州の弁護士といえばかっこいい。そのためには働きながら法律を学べるところがいい。パラリーガルとして仕事をしながら、留学できる方策を考えよう。

最初から、日本で司法試験に受かってから国際弁護士を目指そうという選択肢はなかったようだ。

優雅な生活のために稼ぐ目的はあるようだが…

唐突に見えたニューヨーク州のロースクール留学も、“綿密な計画”に基づいて着々と進められてきたのだろう。

そこまでは、多少の行き違いはあっても、順調だったのではないか。だが、私には、弁護士という選択が間違いだったのではないかと思っている。

たしかに、教養学部卒でも、私のような商学部卒でも、弁護士になる人間はいる。だが多くは、法学部を目指すのではないか。中には、カネが稼げるという動機で選ぶ者もいるが、一方で、世の不正を正すという高邁こうまいな理想を掲げて目指す者もわずかだがいる。

小室圭さんは、眞子さんとの優雅な生活を送るためにカネを稼ぐという目的はあるが、高邁な理想はなさそうである。

それは彼が、弁護士になったら、大企業のM&Aなどの分野をやってみたいといっていることからも窺うことができる。巨額なカネが動くだけに、弁護士の取り分も半端ではないのだろう。

彼は、学生時代に「海の王子」になったり、皇族の女性に近づいたり、目立つことが好きな性格のようである。弁護士になっても、カネにならない刑事弁護などする気はハナからないようだ。

自分に向いているかどうか分からないが、かっこよくて、カネが儲かればいい。そうした安易な考えから、弁護士という仕事を選んだのだとすれば、この先、モチベーションを持続できるのだろうか。