家計の見直しで投資額を増やす
また、毎月の拠出額を増やすという意味では、家計全体の見直しも大切です。コロナウイルスによるサプライチェーンの問題やウクライナ侵攻の煽りを受け、日本でも食料品や燃料費、ガソリン代などが値上がりしています。無理のない範囲で日常の生活や投資を続けるためにも、支出をコントロールし、生活費や投資に回すお金のバランス、今の幸せと将来の幸せに対する投資とのバランスを保つことが重要です。
いつもは面倒くさがって腰が重たい人も、例えば、この機会にメルカリ等でいらないものを処分し、できたお金でいつもより1万円多く投資信託を買うというのも悪くないと思います。①収入を増やす、②支出をコントロールする。この基本がとても重要です。これをしっかりと実行した上で投資を実践していきましょう。
まず、つみたてNISAやiDeCoで毎月投資をしている方は、いつもどおりの計画を維持しましょう。平時に決めた自身の計画や資産配分を維持することが基本です。これまで分散投資を実践してきた人はそれを変える必要はありませんし、維持することが大切です。
株価の下落に対して苦しい、投資を投げ出したいと感じている投資家の方もいるかと思います。そういう方は元々リスクを取りすぎていた可能性があります。でも逆に考えると、最近投資を始めた方であれば、資産形成初期にそれに気づけたことはとても大きな財産だとも思います。
人は自分自身のこともなかなか正確にはわからないものです。初心者は今のような下落と上昇相場、その両方を経験して、自分にとってちょうどよい資産配分を見つけることが大切です。
最も大事なのは途中で投資をやめないこと
当たるかどうかわからない未来予測の精度を上げようとするよりも、まずは確実にできることからしっかりと改善していくことが重要だと思います。
私自身は米国株式がいまなお優れた資産、優れた投資対象の一つだと思っています。ただ、それを過信し過ぎることなく、現金や他の国々の株式、必要であれば他の資産などに適切に分散投資をし、自身のとれるリスクの範囲内で投資をすることが、長期投資を成功させるうえで大切だと思います。
資産形成で最も重要なのは、途中でやめないこと、あきらめないことです。私は今月もいつもどおり投資を続けていきたいと思います。