[とんかつ]たむら亭

――旨くて、親切で、お手頃。心も胃袋も満たす一軒

●開業は33年前、商店街に佇むアットホームなとんかつ屋。談春さんが「朴訥でシャイな方」と評する主人の田村智さんと、朗らかで優しい女将さんが迎えてくれる。夜は一品料理も充実し、多彩な酒が楽しめる。

●東京都世田谷区梅丘1-14-5 TEL.03-3425-9431 営業時間/11:30~14:00(LO)、17:00~22:00(LO)火休 カウンター8席 テーブル12席 お座敷10席

1.談春さんイチオシの「みそだれ焼き定食」(1400円)。豚ロース薄切りを焼いて油を切り、秘伝のミソだれをからめた後、白ワインでのばして完成。そのボリュームに圧倒される。
  2.「カツカレー」(1250円)。甘味を出すため、鍋半分のニンニク、タマネギ、ニンジンを煮込んだルーで、マイルドな味がファミリーにも好評。談春さんもとんかつなどのメーン料理のお供にカレーを必ず頼むそうだ。
  3.「特ロース定食」(1650円)はさらりとした大豆白絞油で揚げる。ソースは約5時間煮込んだ自家製。豚肉はつきあいの長い丸大ハム食肉部から、毎日、その日のお勧めの産地の肉を入荷。最近は沖縄産が多い。
  4.「メンチカツ・コロッケ定食」(1300円)。メンチカツは赤挽肉、パセリ、タマネギ、牛乳を素材に、塩こしょうで味付けたシンプルな一品。大葉を載せたキャベツも人気だ。すべてランチでも注文可能。お昼のサービス定食は880~1100円。ボリューム控えめのセットもある。

[広東料理]京王プラザホテル 中国料理 南園

――名だたるシェフを輩出してきた中華の名店

●1971年に広東料理店の先駆けとして開店。周富徳、譚彦彬など、現在、人気店で活躍する料理人の数々を輩出してきた。

●東京都新宿区西新宿2-2-1 京王プラザホテル本館2F TEL.03-3344-0111(代) 営業時間/平日11:30~15:00、17:00~22:00、土日祝11:30~22:00(いずれもLOは30分前)無休 個室は約50名まで対応可能。全174席。

1.「海鮮あんかけチャーハン」(3450円)は蟹肉入りチャーハンに、干し貝柱、海老などが入ったあんかけをかけていただく人気メニュー。パラリとしたチャーハンととろりとしたあんの食感のコントラストがクセになる。談春さん一番のお気に入り。
  2.「ふかひれの姿煮とツブ貝の煮、鍋仕立て」。金華ハム、老鶏、豚肉などでとった上湯スープの奥深い味わいを堪能できる贅沢な一皿。熱々の土鍋で供される。
  3.「ホタテ貝のXO醤炒め」(3500円)。オリジナルのXO醤を使用。アスパラや黄ニラがホタテの味わいを引き立てる。
  4.「伊勢海老と干し貝柱、あさり入り春雨煮」。身がしまった大ぶりのオーストラリア産伊勢海老を使用。海鮮のダシがしみた春雨はとろける旨さ。2、4は同店の料理長・李国超が、今年、厚生労働省から卓越した技能者に贈られる「現代の名工」を受賞したのを記念した特別コース(1万3000円、1月10日~2月12日)内の限定メニューより。

(構成・文/鈴木 工 撮影/萬田康文 地図作成/ライヴ・アート)