「その人が感じたこと」にフォーカスする

コツ② 一般論を言わせない、その人の「事実」のみにフォーカスする
<良くないインタビュー例 その2>
回答者「難しい、時間がかかる、目に異物感……とかですかね」
質問者「逆につけまつげの良いイメージは何かありますか?」
回答者「写真映えは、しますよね。」
質問者「今でも、写真映えしたいシーンで、つけまつげを使いたいと思うことはありますか?」
回答者「インスタグラマー目指している女子なら、使うんじゃないですか」

どこが良くないのかというと、「話が一般論に逸れてしまった」ことです。「私は使わないけど、使う人いるんじゃないですか」「私は使わないけど、こんな人は使うのでは」という意見は、推測の域を出ないので情報として役に立ちません。

他の人のことではなく、世間の一般論ではなく、回答者自身の感じたこと、事実に焦点を戻すことが必要です。

メイクアップ製品
写真=iStock.com/suchinan
※写真はイメージです

多くのことを一度に聞くと、答えはブレる

コツ②:その人の「事実」のみにフォーカスさせたインタビュー例
回答者「インスタグラマー目指している女子なら、使うんじゃないですか」
質問者「たしかにそういう人もいそうですね。ちなみに、あなた自身がどうかについて教えてください。今でも、写真映えしたいシーンで使いたいと思うことはありますか?」
回答者「写真映えのために使うことはありました」

無事に、回答者本人の感じたこと、事実に焦点を戻すことができました。

さらに、次のような失敗もよくあります。

コツ③ 1つの質問で聞きたいことは、1つに絞る
<良くないインタビュー例 その3>
質問者「あなたはつけまつげを使ったアイメイクの仕上がりと使い勝手について、マスカラと比較してみてどう思いますか?」
回答者「えっと……」

このインタビューの問題点は、1つの質問で「アイメイクの仕上がり」と「使い勝手」という2つのことを聞いてしまったことです。2つのことを一度に聞かれた回答者は、「どっちに対して答えればいいの?」と迷ってしまい、回答の内容がブレやすくなります。

1つの質問では、聞きたいことを1つに絞ることが鉄則です。