曖昧な言葉を使って質問してはいけない

コツ④ 明確に定義されていてわかりやすい言葉で質問をする
<良くないインタビュー例 その4>
質問者「あなたはきちんとアイメイクをするほうですか?」
回答者「……わりとちゃんとするほうだと思います」

このインタビューの問題点は、曖昧な表現で質問をしてしまったことです。「きちんと」の定義が不明瞭なので、回答の内容が個人の感覚によってブレやすくなってしまいます。

「きちんと」のような曖昧な単語は、どうすれば具体的な事実で確認できるのかを考えて、定義を明確にすることが必要です。

例えば、「きちんとアイメイクをする」ということを以下の2つのように定義したとします。

〈例:「きちんとアイメイクする」の定義〉
・アイメイクアイテムで最低限、マスカラとアイシャドウとアイライナーの3つを使っていること。マスカラは、まつげエクステもしくはつけまつげでもOK
・週に3回以上アイメイクをすること

そして以下のように質問していきます。

コツ④:曖昧な表現を使わず、具体的な事実で確認するインタビュー例
質問者「あなたが使っているアイメイクアイテムをすべて教えてください」
回答者「アイシャドウベースと、アイシャドウと、アイライナーと、マスカラベースと、マスカラを使っています」
質問者「あなたは週に何回くらいアイメイクをしますか?」
回答者「毎日していますが、土日はメイクしないこともあるから週5~7日くらいかな」

明確な基準を設けることで分析にブレが少なくなり、曖昧な言葉を使わないことで回答者が答えやすくなりました。

答えを誘導するような質問はダメ

コツ⑤ 誘導的なフレーズを省く
<良くないインタビュー例 その5>
質問者「一般的にアイメイクは目に負担があると言われていますが、アイメイクについてどう捉えていますか?」
回答者「そうですね。化粧を落とすときに目をこすってしまうので、目に良くないなと思っています」

この問題点は、「アイメイクは目に良くない」という誘導するような言葉を使ってしまったことです。その言葉に引っ張られて、回答の内容が偏りやすくなってしまうのです。
このように、回答者の意見を議論の一方に偏らせるような誘導的なフレーズは省くようにしましょう。