でも、外国為替の場合、なぜそれが「100円なのか」については明確に説明ができない。

外国為替取引は、物価などの指標を見れば長期的に今後上がるか下がるかはわかるのかもしれないけれど、短期的には需給や金利動向によって価格が変動するので、再現性高くリターンを上げるのが難しいのだ。

価値の見積もり方がわからないものには投資しないほうがいいという考え方だ。

プロ投資家の視点……本質的な価値を計算できるのか

【②コモディティ(金・プラチナなど)】

コモディティは、金とかプラチナなど、現物を取引の対象とするもの。先物取引と言われることもある。「金投資」は聞いたことがある人も多いだろう。

投資の対象は幅広く、貴金属や原油、天然ガスなどのエネルギー、アルミニウムやゴムなどの工業品、それ以外にはオレンジジュースとか豚肉、米、大豆、小豆、小麦といった食糧品がある。これらの先物取引が米国などでは活発に行なわれているのだけど、たとえば「米の本質的な価値を計算しろ」なんて言われても、誰もできない。

これも「価値」の見積もり方がわからないのでおすすめできない。

【③暗号資産】

判断が難しいのは、暗号資産。

仮想通貨のアプリとコインイメージ
写真=iStock.com/Chinnapong
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まず、基本的にはビットコインなどの暗号資産は、価格変動があまりにも大きすぎて、安心して持ち続けられない。ビットコインの価格を振り返ると、2021年4月14日に1BTC=700万円台に達したところから急落して、5月15日の安値が323万円まで下がった。たったの1カ月で半値近くまで値下がりするのだから、非常にストレスのある投資になる。

若い人たちでビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を買って、大きく儲けたという話も聞くが、暗号資産も理論的に計算できる本質的な価値というものが今はわからない。

本質的な価値が計算できないと、値下がりが続いた時は「もっと下がるんじゃないか」となって、いつまで経っても買いが出てこないし、値上がりが続くと「上がるから買う、買うから上がる」の無限ループになり、とことん値上がりしてしまう。

とてもじゃないけれども、人様のお金を預かって、この手のものに投資するわけにはいかない。

大化けする可能性はあるけれど、今のところは「わからない」としか言いようがない。