頭の中にあることをノートに書き出す効果

半日間の情報断食で頭を休め、今度は毎日10分を目安にやはり情報を断ち切る時間を設けます。スマホも通知音はもとよりバイブレーション機能も切ります。電源OFFか機内モードにし、代わりにノートを開きます。

ノートを開いた後は、「今、関心があるテーマ」「求められている仕事のゴール」「構想中の仮説」「自身のフィールド(領域)」は何なのかという仕事のことから、自分の人生プラン、キャリア、プライベートに至るまで頭の中にあることをいったん書き出します。書き出すだけでも頭が整理され、心は整ってきます。これは、書くだけで神経が集中しノイズが頭と心から抜けていくことから、マインドフルネスの世界で「書く瞑想(ジャーナリング)」と呼ばれているほどです。

私は、たった一人で自分と向き合い、頭と心を整える時間のことを「じぶん会議」として提唱していますので、詳しくは『1日10分 「じぶん会議」のすすめ』(WAVE出版・鈴木進介著)もご覧ください。

ノイズにまみれた状態では仕事はできない

普段の私は、PCとスマホ、脇にはノートを用意して三刀流で仕事をしていますので、強制的に情報の解毒作業をしなければノイズにまみれてしまい、仕事のパフォーマンスを落としてしまう危険性すら感じていたのです。

鈴木進介『ノイズに振り回されない情報活用力』(明日香出版社)
鈴木進介『ノイズに振り回されない情報活用力』(明日香出版社)

もちろん、仕事の状況によってどのように情報断食やじぶん会議をスケジュールに組み込むかは工夫する必要はありますが、事前にスケジュール化することで習慣に変えていくとよいでしょう。

ノイズを取り除き、自分の内面と向き合いながら「自分の頭でイメージすること」、「自分の頭でしっかりと考えること」。

ノイズに振り回されずに、「自分らしさを取り戻す」ことは情報活用のみならず、混迷するこれからの時代を生き抜く上で必須のスキルのような気がしてなりません。

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