1966年、ビートルズは日本武道館で初の来日コンサートを行った。このとき警視庁は3万5000人を警備に投入したという。民間のイベントにかかわらない警察は、なぜそこまでの態勢をとったのか。ノンフィクション作家の野地秩嘉さんが書く——。
※本稿は、野地秩嘉『ビートルズを呼んだ男』(小学館文庫)の一部を再編集したものです。
正式発表の前から、来日公演の詳細を把握していた
協同企画(現・キョードー東京)の永島達司とブライアン・エプスタインの間でビートルズ来日について大枠が決まったのが、1966年3月の末であり、永島が日本に戻ってきたのは4月9日だった。帰国した永島は公演の主催を東芝と読売新聞社に依頼することにした。
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