図にあるように、30代半ば~40代は、知識や技術の向上がなかなか実感できない世代である。研修やOJTによってほぼ一直線に成長を促される20代を過ぎ、ここで9割近くの人が漂流したまま、不本意な50代を迎える。

40代に入ると、そこそこ仕事ができていれば、個人の能力に対して会社がとやかく口を出すことはなくなる。個人差が大きすぎるため、会社に再教育の機会を期待するのも難しい。

そのためにも35歳からはメーンとなる専門性を確立し、サブの経験を広げるという大きな課題に取り組んでほしい。いま、手がけている分野をメーンとして極めていくつもりでも、ほかに興味がある分野があれば、あえて異動を願い出て体験してみるのも一つの手だろう。