※進学実績は2021年春の数値。大学通信調べ。同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差。偏差値は日能研のものを採用(2020年12月までに公表された2021年予想偏差値)。入試日が複数ある学校の場合は最も低い偏差値を採用。
※本稿は、『プレジデントFamily2021秋号』の一部を再編集したものです。
関西の偏差値40台以下「トップ国公立大学に強い学校」編 1~10位
1位は奈良学園(最低偏差値48、国公立大合格率60.9%)、2位は大阪の金蘭千里(最低偏差値42、国公立大合格率55.9%)、3位は大阪の開明(最低偏差値41、国公立大合格率51.2%)で、どの学校も卒業生に占める、旧帝大を含む国公立大への合格者が5割を超えた。大学通信常務取締役の安田賢治氏は関西の事情を次のように話す。
「関西では、私立中高一貫校にお子さんを進学させる家庭は国公立大志向が強いです。中学入学時の偏差値が40台の学校からも国公立大や国公立大医学部に進学者が出ています」
また関西の学校はコース制を設けている学校が多く、同じ学校でもコースにより偏差値が違うという特徴がある。表内の偏差値はコースの中で最も低いものを採用しているので、その点はご注意いただきたい。
1位の奈良学園は中学では特進コースと医学部合格を目指す医進コースに分かれている。
21年春には大阪大、神戸大に各11人合格者がいるほか、奈良県立医科大、和歌山県立医科大などの国公立大の医科大学にも合格者を出している。
2位の金蘭千里は入学時の偏差値に比べて進学実績がいいことで知られる学校。毎朝、小テストが行われ、日々の学習習慣を身に付ける仕組みがあるほか、長期休みは全員参加の補習があるなど、学習サポートが充実している。
安田氏が注目するのは5位の奈良学園登美ヶ丘(最低偏差値44、国公立大合格率50.5%)。
「08年に開校した中学で比較的新しい学校ながら、進学実績はよく、卒業生数に占める国公立大合格者の割合は5割を占めます。智辯学園の姉妹校で12位の智辯学園奈良カレッジ(最低偏差値42、国公立大合格率41%)も、04年にできた比較的新しい学校です」
智辯学園奈良カレッジは大阪と奈良の県境にあるため、大阪からも通いやすく、比較的合格実績は高い。
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