会話の主役は常に相手である
心をつかむために大切なのは、とにかく相手が望んでいることに応えることです。会話の主役はいつも相手なのです。
自分の意見を伝えたり、何かを教えたりするのは、相手の望みを叶えた後でいい。そうしないと、せっかくの正しい情報も立派な教えも、聞いてもらえなくなってしまいます。
もちろん相手が明確な敵であり、打ち負かさなければいけないときは論破が必要です。でも、普段の仕事や日常生活で、そんなシーンはほとんどありません。仮に意見が対立することがあっても、必要なのは相手を論破することではなく、建設的な議論で一緒に答えを出すことです。
僕の著書『心をつかむ話し方 無敵の法則』の中では、話がおもしろい人、なぜか怒られない人、また話したいと思われる人などの特徴をいくつも紹介していますが、すべてに共通する原理原則は相手への共感と理解です。
無意識に「自分が主役」になってしまうことは誰にでも、僕にでもあります。そうならないように、最近の会話を振り返ってみるといいかもしれません。