キーワードはクラウドファンディング

ただし、特定のお金持ちに出資を集中させるとNBCと同じことになるから、基幹ファンドを立ち上げ、半分ぐらいはクラウドファンディングで世界中から資金を集めるといいだろう。

クラウドファンディングなら、テレビの広告収入に頼らないモデルだから、競技中継もテレビだけでなくネット配信も拡大される。スマホでオリンピックを観戦するのが当たり前になるだろう。

1都市(1国)での開催も見直したほうがいい。1896年にはじまった近代オリンピックは、第1回がアテネ、第2回がパリ、第3回がセントルイスと4年ごとに都市を移して開催した。ギリシャ、フランス、アメリカという国家単位ではなく都市単位なのは、アテネが都市国家だったからだ。

今回の東京五輪では33競技、339種目があった。なかにはその都市やその国で条件が合わない競技も出てくるだろう。

サーフィンもその1つだ。今回は台風が接近したおかげで、たまたま会場である千葉の釣ヶ崎海岸でも比較的いい波が来た。しかし、世界には“サーフィンの聖地”と呼ばれる海がいくつもある。バリ島、ハワイの東海岸、オーストラリアのゴールドコースト、カリフォルニアなどは有名だし、スペイン、ポルトガル、南ア連邦にもいいところがある。選手たちはそういう海で普段練習し、競技をしているのだ。

無理に1つの都市や1つの国にすべての競技を集めるのではなく、その競技の最適地に分散させれば、開催地の負担は小さくなる。次のパリ五輪は、南太平洋に位置する仏領ポリネシアのタヒチでサーフィンを開催する予定だから、それに近い。

テレビ局とスポンサーに依存することなく、クラウドファンディングで世界中の観客から資金を集め、その観客が満足するスポーツイベントをネットでも配信する。開催地は競技ごとに複数の都市に分散し、選手たちは最適な環境でパフォーマンスを競い合う。今回の東京五輪の教訓は、それぐらい大鉈を振るうオリンピック改革が必要だ、ということだ。IOCの改革は待ったなしだが、キーワードはクラウドファンディングだ。それは“さらばNBC、さらばぼったくり男爵”ということでもある。

(構成=伊田欣司 写真=dpa/時事通信フォト)
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