ヒマだからホームページ制作会社を作った
ここで、僕のこれまでのキャリアについて紹介しておこうと思います。
僕は中学生まで、「多分、将来は学者になるだろう」と思っていました。まあ、高校では授業に出ないで寝ていたりしていて成績も悪かったので、無理だということに気づきましたけどね。
その後、大学1年生の終わりに友達と会社を作って、3年の夏から4年の夏まで留学をしました。
就活のピークは3年の春でしたが、その期間に日本にいなかったので就活はしないまま、日本に戻って慌てて数カ月で卒論を書いて卒業をしました。
会社を作ったのは、ヒマだったということが一番の理由で、合資会社は資本金1円で作れたのでおもしろそうだと思って起業しました。
その当時、ちょうどインターネットが出回っていた頃だったので、ホームページ制作会社からはじめたのです。
そのとき一緒に会社を作った人は、その後まともな職に就いてしまいましたが、僕はふわふわと会社をやり続けました。
社会不適合な人にもエリートと戦える場所はある
そうして今、僕はIT業界やエンタメ業界あたりで仕事をしているのですが、就活して会社員にならなかったおかげでトクしていることがあります。
それは、優秀なエリートの中で切磋琢磨をしなかったということです。
普通は逆だと思うでしょうが、どういうことかと言うと、学生時代に僕よりおもしろいことを考えるやつはたくさんいたのですが、彼らは優秀だからちゃんと就職して会社員になったわけです。
そうして優秀な人が抜けた中で、それでも「おもしろい」を追求する人はほとんどいなくなってしまって、自動的に僕くらいの人でも社会の中で上のほうのポジションになれてしまったんです。
すると、「おもしろい企画をしましょう」となったときに、僕のようなフリーランス的に働いている人は有利なポジションになれます。
なぜなら、元々優秀だったやつは、会社に入って揉まれて、おもしろさの角が取れてしまっているからです。
会社に入っても自分の感覚を保って、社内フリーランスみたいなポジションになれればいいのですが、まあそんな人はかなりの少数です。
だから、僕のキャリアが参考になるかどうかは不明ですが、社会不適合な人だって、エリートと戦える場所はあるということは言えると思います。