踊れる場所もなくては生きていけない

100年以上も続いている老舗が「酒を提供する」と公表したインパクトは、西麻布の権八を運営するグループなどとは比べものにならないほど大きい。

決断するまでは相当悩んだことであろう。だが、酒を楽しみたいという人間たちに、安心して呑んでもらう空間を提供するのは飲食店の使命だと腹をくくったのであろう。

ビールバー
写真=iStock.com/Ekaterina Kiseleva
※写真はイメージです

これを機に、こうした老舗がもっと出てきてほしいと思う。お上のつじつまの合わないでたらめな政策で、呑兵衛たちの聖地が次々に消えていくのは、身を切られるようにつらい。

帰り際にマスターに、「嫌がらせはない?」と聞いた。「ないですね」とマスター。「繁盛しているね」と私。「これまではこんなものじゃなかったですね」とマスター。

呑む側も、提供する側も、十分に感染対策をし、節度を守って呑む。為政者が自分都合のハンマーばかり振り回してもダメなのだ。ダンスを踊れる場所もなくては生きていても楽しくはない。

外から見る「ランチョン」は夕暮れ時と相まって、緊急事態宣言下のオアシスのようだった。(文中敬称略)

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