煙草を吸うと、煙草に含まれているニコチンが発汗を促して体臭がきつくなり、同時に、体内のビタミンCを大量に奪ってしまう。

ビタミンCは体内で抗酸化物質として働いているので、煙草を吸うと身体が酸化を自ら食い止める力を失ってしまうことになるのだ。つまり、加齢臭を防ぐには、喫煙をしないことも重要になる。

もう一つ、飲酒のあとにラーメンで締めるという習慣はやめた方がいい。お酒を飲んで肝臓にダメージがあるときに動物性タンパク質や動物性脂肪がたっぷり入ったラーメンを食べてしまうと、身体がそれを処理することができず、体内でどんどん油の酸化が進んでしまう。ノネナールの発生を増やしてしまうことになるのだ。

居酒屋の揚げ物が危険な理由

居酒屋のチェーン店などに行くと、メニューには肉料理など動物性食品を使ったものが圧倒的に多い。どうしてかというと、店側にとって便利だからだ。

野菜料理というのは、店側からするとリスクが大きい。天候に左右されやすい野菜は、仕入れ段階ですでに一定のものがそろうとは限らない。調理技術の高いスタッフがいればそれでも何とかなるのだが、近頃の居酒屋チェーン店では、技術なんてないに等しいアルバイトが調理を担当しているケースも多く、そもそもマニュアル化されたメニュー以外の料理を提供することなど不可能なのだ。

肉料理なら、半調理済みの冷凍品を温めたりするだけで出すことが可能なので、必然的に肉料理が多くなる。なかでも、揚げ物が非常に多い。

唐揚げ
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揚げ物というのも便利な調理法で、少々素材の質が悪くても、濃い味をつけて揚げてしまえば誤魔化せる。揚げ油も使い古しの格安の油を使ったり、油を換える回数を減らしたりして、比較的楽にコストを下げることができるのだ。人体に有害で安価な油脂やトランス脂肪酸を大量に含むショートニングを使っている場合もある。つまり、素材も揚げ油も、安くしようと思えばどこまでも安くできるのが揚げ物なのだ。

「少しなら大丈夫」と思っているなら大間違い

この「肉料理で揚げ物」というのが、身体にはものすごく悪い。

まず、動物性タンパク質を摂るということは、動物性脂肪も摂ることになる。先にも触れたように、動物由来の「飽和脂肪酸」はそもそも摂取を控えたい油なのだ。

しかも揚げ油は、どんなに新しい油を使っていたとしても、オリーブ油以外、揚げた時点ですでに激しく酸化してしまっている。そんな油で揚げられた食品は、どれも過酸化脂質まみれだ。