「ホーロー鍋」を参考に開発したホットプレート
BRUNO コンパクトホットプレートは2014年に発売した。
開発の意図について、イデアインターナショナル プロモーション部の上村美穂さんは「インテリアの一部としてライフスタイルに取り入れられる調理家電を、という当時の商品開発者の思いからコンパクトホットプレートが作られました」と話す。
「BRUNOは、2012年に立ち上がったブランドです。『大人を愉しむライフスタイルブランド』というコンセプトのもと、インテリア雑貨やキッチン用品などを扱ってきました。そのなかで、とりわけ人気が高かったのが、リビングやダイニング周りの生活家電でした。こうした背景から、テーブルを囲んで、気の知れた仲間や家族と調理工程まで楽しめるようなアイテムを世の中に届けたいと開発したのがコンパクトホットプレート誕生のきっかけです」
ただ、ホットプレートは昔からある調理器具のため、普通に新商品を出しただけでは消費者の目には留まらない。
そこで、BRUNOは新たに、2~3人で使うのにちょうど良いサイズの「コンパクトホットプレート」という調理家電を生み出し、重厚で後片付けが大変なホットプレートの常識を覆すことを試みたのだ。
「使い勝手がよく、かつ生活に馴染むような調理家電を目指しました。アイデアの参考にしたのは、見た目がおしゃれでインテリアとしても汎用性のあるデザインのホーロー鍋。デザインのおしゃれさだけでなく、使いやすさも意識しながら当時の商品部やデザイナーが試行錯誤した末、今の形になりました」
インスタ流行を先取りし、SNSで認知を拡大
「BRUNOが人気になった理由は主に3つある」と上村さんは話す。
「まず1つ目はBRUNOが発売された当時、ちょうどインスタグラムの潮流が来ていたことでした。フォトジェニックな写真を求めたり、おしゃれな女子会を企画したりするなど、『インスタ映え』という言葉が流行する前のトレンドの波に乗れたことが大きいと思います。調理器具らしからぬ、ポップなカラーやデザインを施したBRUNOのアイテムは、インスタグラムとの相性も良く、調理した様子を投稿するユーザーの方を中心に、SNSで認知が広まっていきました」
また、「BRUNO AMBASSADOR(ブルーノアンバサダー)」の存在も大きい。BRUNOで表現したい世界観や料理のレシピなどを一緒に作り、魅力を発信する役割を担っている。
「BRUNOの世界観に共感してくださる料理家の方などに一人ひとりお声がけし、パートナーのような形で関わってもらっています。アンバサダー自身が商品のファンでいてくださるので、BRUNOアイテムの使い方や楽しみ方などをSNSで発信してくださったことで、自然と拡散していきました」