人間関係が希薄な人は、間違いをただしてもらえない
では、間違いや勘違いを指摘することは、いったい誰の役割でしょうか。子供ならば親、生徒ならば先生、クラブ活動ならばチームメイトたちがその適任者かもしれません。会社でも、仲のいい同僚や親身になってくれる先輩、上司がいれば、相手のためを思い指摘してくれるのでしょう。しかし、社会的な表面だけの人間関係では、嫌われてしまうような役割を誰も引き受けたくはないのかもしれません。結果、指摘してくれるほどの人間関係を持てていない社員ほど、勘違いが極端になりやすいのかと感じます。
このようなとき、上司たちの誤解は解けたとしても、産業医としては、なんともやるせない気持ちになってしまいます。こうした私の経験が、少しでも企業担当者の方のご参考になれば幸いです。