期限切れを食べて食中毒になったら、だれの責任?

最後に、もし期限切れの食品により食中毒が発生したら、だれの責任になるのか? 消費者は補償を受けられるのか? そんなことが心配になったことはありませんか?

実は、食品表示法に基づき消費者庁から示されている「食品表示基準Q&A」のQ加工食品-48、49で、回答が示されています。48はこんな回答です。

消費者庁・食品表示基準Q&A第2章加工食品

いかにも役所的でわかりにくい文章ですが、最後がポイント。「期限後の食品であることをもって、直ちに営業者が免責されることにはならないと考えられます」。

食品製造時の衛生環境や容器包装の種類、保存条件などさまざまな要素によって、食品の安全性や品質保持期間には大きな違いが生じます。食中毒が起きたら調べられ、おのおのの責任が問われることとなります。現実には細かな状況を把握するのは容易ではなく、企業側は「責任を負わされるのでは?」と戦々恐々。したがって、いくら食品ロス削減が叫ばれようとも、「賞味期限内に開封し食べて」の一点張りにならざるを得ない面があります。

ここまで述べてきたように、開封前の食品であっても私たち消費者の取り扱い方によって、その品質、安全性は大きく変わります。そのうえでの「賞味期限切れは食べられる」であることを肝に銘じてほしい、と思います。

参考情報・消費者庁・食品表示基準Q&A第2章加工食品

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