主食を茶色いものに変えよう

精製とは、玄米を白米にしたり、胚芽パンを食パンにしたりすること。

栄養が私たちの口に運ばれる前になくなっています。

生理関係でいえば、マグネシウムはPMSの緩和に不可欠なセロトニンなどをつくるために必要なミネラルでもあります。痛みを感じてから薬を飲むよりも、普段からマグネシウムをとっておくほうが、PMSもなくしてくれますし、普段の頭痛にももちろんいいでしょう。

いちばん手軽なのは、毎日食べるお米やパンの精製度を下げることです。玄米とまでいかなくとも「胚芽米」や「胚芽パン」、「雑穀米」や「ライ麦パン」など、主食を茶色いものにすることをおすすめします。

全粒粉スライスパン
写真=iStock.com/fcafotodigital
※写真はイメージです

その上で、栄養を整えるためにおすすめしたいのが、アーモンドです。アーモンドには、マグネシウムがたくさん入っています。

アーモンドをおすすめする理由は、マグネシウムがたくさん入っているのはもちろん、そのまま食べられるからです。おやつはもちろん、ヨーグルトに混ぜたり、砕いてチーズとあえたりなど、便利で食べやすいです。最近は、アーモンドの飲み物もありますね。

マグネシウムは、納豆、豆乳、しらすにもたくさん含まれています。味噌や醤油にも入っているので、頭痛に悩んでいる人はぜひ和食を積極的に食べてください。

意外と簡単に取れる一日の理想摂取量

ちなみにマグネシウムは、1日あたり290mgとるのが理想です。具体的にどのくらいかというと、

アーモンド10粒 47mg
納豆1パック 50mg
豆乳200ml 50mg
しらす干し大さじ1 20mg

それぞれ食品に含まれる量は少ないですね。いちばん含まれる割合が多い納豆だけで見ても、5.8パック必要になります。ですから、たくさんの量が必要だと認識し、少しでも増やす方向で行動すると自ずと足りていきます。

たとえば、

・おやつをアーモンドに変える
・朝に豆乳を1杯飲む
・しらす干しを買っておいて、パンにチーズとのせたり、おかずに振りかけたり、ちょい足しをする
・おかずに納豆1パックを追加する

このくらいで足りるようになります。たとえば、スーパーの値引き品を活用して、切り身とめかぶ、納豆、オクラのネバネバ丼にしたレシピはおすすめです。マグネシウムがたくさんとれます。神経質にならず、できるタイミングでちょっと足すということを心がけましょう。

さらに、お風呂にはいるときにマグネシウムが含まれている入浴剤か「にがり」を入れても効果的です。皮膚からも吸収されます。また、筋肉をほぐしてくれますので、生理痛やPMSの痛みの緩和にオススメです。マグネシウムは効能のある温泉の成分でもあります。

まずは「マグネシウム」をとりましょう。