英語力を高めれば、TOEICのスコアも上がる
【三宅】そういえばTOEICの個人授業を受けようとしたら、先生に「あなたは授業を受けなくても800点くらいは取れるよ」と言われたそうですね。それだけ生きた英語を身につけられているということだと思います。これは英語学習者にとって本質を突くアドバイスだと思っていて、TOEICのスコアアップを目的に英語を勉強するのではなく、純粋に英語力を高めていけばTOEICのスコアは上がる、ということですからね。
【宮原】そうですね。ただ、自分の実力を客観的に把握しておくことも大切かなと思って、TOEICの勉強をはじめたのですが、去年はコロナの影響で試験を受けられなかったので、今年はなんとか受けたいと思っています。
【三宅】ぜひがんばってください。ちなみにリスニングとリーディングではどちらが得意ですか?
【宮原】やはりリスニングのほうが好きですね。最後の長文問題が少し苦手で、時間に追われるとどうしても焦ってしまう自分がいて。
【三宅】大丈夫です。あそこはみんな焦ります(笑)。
英語表現はとにかく真似して覚える
【三宅】宮原さんは『宮原知子の英語術』(KADOKAWA)という本を出されていますね。宮原さんのお人柄がよく伝わってくる素敵な本だと思いました。どういった経緯で出版に至ったんですか?
【宮原】本を出すことが当初の目的ではなく、私の英語力を生かせるものはないかといろいろアイデアを出し合っているときに、「本を作ったら面白そうだね」ということになって、始まった企画です。
【三宅】最後の章にさまざまなシーンで役に立つ表現が載っていますけれども、こういう表現はどういうタイミングで学ばれていったものですか?
【宮原】外国の方が使っているのを聞いて、それを真似しているうちに使えるようになったものがほとんどですね。「こういう場面だとよく聞くな」という表現があれば、意識的に自分からも使うようにして、自然と覚えられるようにしています。