「お金が儲かる記事にしようって、おかしくないですか」
高校1年が終わる頃、内藤はひっそりと学校を辞めていった。文春によれば、彼女はその後2年間にわたるひきこもり生活を送った後、一念発起して大検を取得し、海外の大学に入学。今は伴侶と出逢い幸福な家庭を築いているそうである。
彼女にとって嫌な思い出である中高のイジメを思い出させたのは、2017年9月に行われた秋篠宮眞子さんと小室の「婚約内定会見」だった。何やら、小室の婚約を知って、母親との金銭問題を週刊誌に売り込んだ元婚約者を彷彿とさせるようではないか。
この「イジメ報道」も、内藤という女性だけのいい分で、他にこのことを裏付ける証言などはない。私には、この報道が嘘だといえる根拠は何も持っていないが、5人組の1人だったBが文春に対してこう語っていることは記しておきたい。
Bは「事実と違う」といい、「こんなくだらないことで(イジメが)ある、ないと世間に出すのは頭おかしいと思う。小室さんってすっごい良い方なんですよ、優しくて。それなのに、悪いことを取り上げて、お金が儲かるような記事にしようって、おかしくないですか? 眞子さまが結婚したいと思えるくらいの人だってこと、もう少し考えたほうがいいんじゃないですか」
痛烈なメディア批判である。
沈黙を続けるほうがつらいこともあるはずだ
しかし、これだけ、安倍晋三前首相が「桜を見る会」への野党からの批判に対して、多用した安倍語でいうところの「印象操作」をされたら、小室母子に対して嫌悪感を抱くのは無理もないのかもしれない。
だが、これらの情報の多くは、元婚約者の一方的ないい分や、裏をとっていない伝聞ばかりである。小室母子が出てきて説明しないのが悪いという声があるが、では、会見を開いて何を説明しろというのか。沈黙を続けるほうがつらいこともあるはずだと、なぜ気付いてやれないのか。
2人して「世間をお騒がせさせて申しわけありません」と、不倫が発覚したお笑い芸人のように深々と取材陣に頭を下げればいいのだろうか。
それではすむまい。世論を味方につけたと錯覚しているメディアは、「元婚約者からもらったおカネは、自分たちが遊興するために使ったのか」「圭さんが留学する時に、避妊具を買い与えたという報道があるが、本当か」「高校時代に、小室圭さんたちにイジメられ、退学した女子生徒には何といってお詫びするのか」などなど、答えられない意地悪な質問を次々にぶつけてくることは間違いない。
黙っていれば、「それみろ、図星だ」、反論すれば、「まってました」とばかりに、さらなる伝聞情報を繰り出し、問い詰めてくる。
世間が納得してくれるような説明をと、秋篠宮も西村宮内庁長官もいうが、何をどうしろというのか具体的にいうべきではないか。