電車も絶対に安全とは言えない

次に、電車内の感染に関する中国の報告(Clin Infect Dis. 2020 Jul 29;ciaa1057.)では、新型コロナウィルス感染と電車内の感染リスクが記載されております。感染者と近い距離、長時間の一緒にいることのほかに、前後の座席よりも左右の方の座席の方が感染リスクは高いと報告されております。中国の電車事情をそのまま日本に当てはめられないかもしれませんが大変参考になると思います。

日本には、新幹線のような座席だけではなく、普通列車の並列座席や4人掛けなど様々なタイプの座席があると思いますが、以下の注意点は参考にしていただければと思います。

電車移動の際の注意点
・隣にお客さんがいるならその席は避けた方が良いです。
・近くに会話をしているお客さんがいたら目の前の座席は避けましょう。
・前後にお客さんがいても、左右にお客さんがおらずその席しか空いてなければ座っても良いかもしれません。
・あらかじめ乗車率の少ない時間帯や時期の電車を選んで乗車しましょう。
・電車内の手洗いは最小限にしましょう。

これらの注意点を守っても感染リスクをゼロにすることはできません。マイカーでの帰省も今年は可能であれば検討しても良いかもしれません。最小人数で、最小限の休憩で地元まで人との距離を取りながら帰省されてはいかがでしょうか。もちろんオンライン帰省という形で今年帰省を楽しむこともぜひご検討ください。

フェイスマスク
写真=iStock.com/imagean
※写真はイメージです

大掃除、除夜の鐘、カウントダウンライブ……

年末年始のイベント④大晦日

➡大掃除

隅々まで大掃除されている方もいるかもしれません。業者に頼む方もいらっしゃるかもしれません。やり方や時期にばらつきがあると思います。

『今年はここに注意』

基本的には3密にならない範囲で行いましょう。業者が入るような場合には、同じ空間で密な状況にならないようにしましょう。

➡除夜の鐘・カウントダウンライブ

除夜の鐘を聞きに、さらには歌手のライブやクラシックコンサートが企画されています。

『今年はここに注意』

カウントダウンライブに関しては、オンライン配信が予定しているアーティストもいるようです。人数制限もない通常通りの開催という情報はあまり聞かないですので、例年通りの参加は物理的に難しいでしょう。基本的には飛沫が飛び交うような所作は控え、それを浴びるリスクのある環境が生じないように主催者側も参加者側も注意して楽しみたいところですね。

初詣、新年の挨拶も油断は大敵

年末年始のイベント⑤新年

まさに日本独特のイベントが目白押しのお正月です。思い浮かぶイベントごとに注意点を列挙していきたいと思います。(初日の出・家族との新年の挨拶・初詣・おせち料理・お年玉・お正月遊び)

『今年はここに注意』

初日の出:密にならぬよう、出来るだけ少数でかつ屋外で拝みましょう。是非2021年素晴らしい年になるよう願ってください。

初詣に関しては、神社が「神社における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」というものを公表しております。参拝前に参考にしてみましょう。