“朝カレー”で寝ている内臓を起こす

食欲の秋、旬の食べ物もたくさんあって楽しいシーズンだ。

食べ物の背景:多種多様な食べ物で満たされたテーブル
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近年、「食べる時間帯」が注目されていることをご存じだろうか。炭水化物(主食)を制限する糖質制限や、主食を最初に食べないといった食べる順番に加えて、「何時に食べるか」が健康を左右する。同じ食事の内容や量であっても、食べる時間帯によって体に悪影響を及ぼすこともあれば、病気や老化を予防し、栄養素の吸収率や効果を高めることもあるのだ。その分かれ目は、体内リズムに沿うものであるかどうか。

体内リズムに合わせ、「何を」ではなく「いつ」食べるか。この視点から考えた食事法を「時間栄養学」という。

例えば、消化に関わる胃や肝臓、膵臓、腎臓は、それぞれ活発に働く時間帯が異なる。臓器の活動に合った食事をすれば、内臓に負担をかけず、栄養素の吸収や老廃物の排出が促進されるというわけだ。

まずは朝食。朝は脂肪の分解に関わる肝臓が活発に活動する。そのため高カロリー食を食べても、脂肪として溜め込まれにくい。