ストッキング着用は必須

②バックベルトのタイプは?

こちらも手で踵のベルトをずらす、はめるといったひと手間が掛かってしまいます。その際、片脚立ちになるため身体のグラつきも心配ですので、やはり緊張される場面では避けられたほうが無難かもしれません。

③どんなに可愛くともミュールはNG

では、冬以外の季節についても念のため記しておきますね。可愛らしいミュールも、フォーマルに近いシーンでは受け入れられません。サンダル、つっかけ、というイメージになってしまいますので、ごく普通のパンプスで訪問なさるのが賢明です。

初訪問は、ほんの少しの手間であってもあなたの緊張が増し、何か失敗に繋がる可能性もあります。繰り返しますがスムーズに脱ぎ履きができる、ごくごくシンプルなパンプスを私はお勧めいたします。

3 素足、なま脚も×

特に真夏は他国では履く方が圧倒的に少ないストッキングですが、日本では硬めのビジネスシーンやランクある和食店、そしてご自宅へのご訪問の際は着用すべきです。特に彼のご実家への訪問は和室でなくとも、ストッキング着用が必須となります。

つい先日も、海外生活が長かった私の生徒さんで、春夏はなま脚、秋冬はタイツで、「ストッキングなんぞひとつも持っていません!」という方がいらっしゃいましたが、日本人の彼のご実家にお招きいただいた時には、生まれて初めてストッキングをお買いになっていただきました(笑)。「先生、カラーは何がいいですか? 厚さってあるのですか?」などたくさんご質問されましたが!

一瞬でもペディキュアは見られている

4 ネイル・ペディキュア・マニキュア

目上の方に好感が持たれるネイルカラーといえば、やはりベージュ系や薄いピンク系、薄いオレンジ系でしょうか。ネイルアートに関しても、幅の細い控えめなフレンチネイルや、光沢が控えめなラメを少し、よくご覧にならないと気づかないほどのストーンを片手にひとつずつ……といったイメージです。

なお、マニキュアではなく、すでにジェルネイルをなさっていた場合は、ご自身ですぐに落とせないこともありますし、ネイルサロンの予約を取らないとなかなかチェンジできないことも。その点も考え、目上の方に眉をひそめられるネイルアートは普段から控えるようにしておきたいものです。

また、ペディキュアについても同様。スリッパへの脱ぎ履きの一瞬であっても、真っ赤な足先には自然に視線がいきますし、和室でしたらなおさらです。着用されるストッキングのつま先の厚みに合わせて、透け具合を確認しておきましょう。