親の仕事のやり方は、子供の行動に染みつく
子供は親の姿を見て行動を学ぶ。親が仕事に集中している姿を見て、集中するとはこういうことなんだな。親が会議をしているところをチラ見しながら、こういうふうに話を進めていけばいいんだな、こういうふうに物事を捉えればいいんだな、こういう言い方があるんだなと、親の姿を通して学ぶことができる。
だが、いいことばかりでもない。親の行動や言葉遣いは、良くも悪くも子供に影響を与える。親がアタフタと仕事をしていると、子供は「一生懸命」=「アタフタ」と勘違いする。親が部下をどなりつけたり、ねちねちと文句を言っていたりすると、子供もそれをまねるようになる。親の仕事のやり方が、子供の行動に影響を与えてしまうのだ。
だから、ここは見られたくないなというときは、見せないというものアリだと思う。でも、親の行動や言葉遣いが、家庭の教育力に直結するということを実感できるよい機会であることは確かだ。
新しい生活スタイルにいまだ慣れないという人も多いだろう。親子で過ごす時間が増えたことによるメリットも多いことを知っておいてほしい。
(構成=石渡真由美)