筋肉を“無駄”に動かして代謝UP

活動代謝を高める方法は、何もスポーツジムに行ったり、ランニングをしたり、ゴルフやテニスといったスポーツをしたりといった運動だけではありません。家にいながら、あるいは仕事中の隙間の時間にできることもたくさんあります。

そもそも、もともと運動をする習慣のない人、スポーツが好きではない人にとっては、「筋肉を使いましょう」「運動をしましょう」と言われても、スポーツジムに行ってマシーントレーニングを行ったり、ランニングをしたりといったことは、ちょっとハードルが高いですよね。ハードルが高いからこそ、「今日は雨だから」「寒い(暑い)から」「忙しいから」など、できない言い訳をすぐに思いついてしまいます。

でも、家でテレビや動画を見ながらできる運動や、仕事中に席に座りながらできる運動であればどうでしょうか。そのくらいなら「やってみようかな」という気になりませんか。

私自身、新型コロナウイルス感染症が流行した際に、せっかく入会したスポーツジムに通えない日々が続き、わざわざ着替えてジムなどにいかなくても家でできる運動の重要性を実感しました。

ポイントは、「筋肉を“無駄に”動かすこと」と「筋肉にちょっと負荷をかけること」です。

ここからは、家の中でも仕事の合間にもできる、そして運動嫌いな人にもできるエクササイズを紹介します。

「コサック体操」で血行を促進させる

①椅子に浅く腰かけ、お腹をへこませるようにグッと下腹に力を入れます
②体を安定させるために、両手で椅子の両端をつかみます
③両足を少し床から浮かせます
④その状態のまま、リズミカルに左右の脚を交互に伸ばします

この動き、何かに似ていませんか。

そう、コサックダンスです。しゃがんだ状態のまま、左右の脚をリズミカルに交互に伸ばすのが、本物のコサックダンス。うかつにやろうとすると膝を痛めてしまいそうな動きですが、座った状態で行えば、適度な負荷で、下半身の筋肉と腹筋を使えます。

もし前述のやり方では「ややきつい」を超えてしまうときには、椅子に深く腰かけて背もたれを使いましょう。そうすると、少し楽に行えるようになります。

座りっぱなしで疲れたなと思ったときや、仕事中の気分転換などに、ぜひやってみてください。体を動かすと血流も良くなるので、スッキリするはずです。