鍵となるのはATMの設置場所

銀行のビジネスモデルの基本は、金利を支払って預金者から預金を集め、そのお金を原資に、金利を徴収しながら個人や企業に貸し付けを行うことだ。

ところが、預金集めにも貸し付けにもコストがかかる。預金集めには営業マンの人件費や広告宣伝費はもちろん、集めた預金を安全に保管するためのコストは不可欠だ。貸し付けは、相手の支払い能力や担保の価値などから貸し付けのよし悪しを判断する与信業務も発生する。与信業務をゼロから立ち上げるには莫大なコストがかかるし、いざ貸し付けても貸し倒れのリスクが生じる。万が一の場合は、預金者には預金を払い戻さなければならないから、銀行側が自己資金を持ち出すことになる。

(撮影=坂本道浩)
【関連記事】
父の叱咤が呼んだ「上善如水」の心 -セブン銀行社長 二子石謙輔【1】
鈴木敏文「私は『あがり症』だからこそ、成功できた」【1】
なぜ、人は同じお金でもセブン―イレブンで下ろそうとするのか?
【ATM手数料】24時間タダで使えるコンビニを探せ
【8】「サービス力」ランキング大公開:銀行