ブランド維持の適正規模

 不況の深刻化で、総合スーパーをはじめ小売業の業績が冴えない。数少ない例外がアパレルのSPA(製造小売り)チェーンを展開するポイントだ。2009年2月期の業績は売上高867億円、経常利益159億円と10期連続の増収増益を果たした。あの「ユニクロ」のファーストリテイリングやしまむらと比較しても、売上高では一歩譲るが経常利益率(18.4%)では両社を上回る好調ぶりだ。

ユニクロより高収益……「ポイント」のブランド展開
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ユニクロより高収益……「ポイント」のブランド展開

もっとも、ポイントが展開する「ローリーズファーム」や「グローバルワーク」などのブランドは、さほど知名度が高くない。理由ははっきりしている。チェーンとしての適正規模を意識した「目立ちすぎない」出店戦略を徹底しているからだ。

(坂本道浩=撮影)