次がお金ですが、これはさらに20.0ポイントの差が出ています。収入が多いからコントロールできていると感じる部分も多いという見方もできますが、コントロールできているから収入が多くなった面もあるでしょう。仕事についても、11.6ポイントの明確な差が出ています(法則28)。時間のコントロール感については繰り返し触れてきましたが、時間ばかりでなく、お金、そして仕事についてもまた、コントロールしているという感覚が重要です。

さて、その結果、時間やお金の使い方、そして仕事に対する満足度はどうなっているかを最後に見てみましょう。一目瞭然だと思いますが、それぞれ9.0ポイント、17.6ポイント、21.0ポイントもの明白な差が見られます(法則29、30)。

法則(28)~(30)
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法則(28)~(30)

今回の調査からは、年齢や地位、職種の違いはあるにしても、時間にもお金にも、そして仕事にも振り回されることなく、3つがよい循環を描くハッピーな生活を送っている2000万円以上の人、反対に、それらに振り回され、やらされ感いっぱいの不満足な人生を送っている500万円台の人、このような図式がくっきりと読み取れます。

しかし暗くなる必要はまったくありません。まず時間をコントロールしてみてください。残業はしない、継続して日記をつける、朝早く出社する、何でもよいのです。お金を増やすのは株で大もうけでもしない限り難しい。でも時間をコントロールし続ければ、将来、お金になって返ってきます。また、何はともあれ体がすべての資本ですが、時間をコントロールすれは健康も維持できます。

時間の使い方で大切なのはスケジュール帳を予定でびっしり埋めることではなく、集中して高いアウトプットを出せる時間をいかに生むかなのです。

調査概要●ヤフーバリューインサイトの協力により、全国30歳以上60歳未満の男女、フルタイム勤務者という条件を満たす人を対象に、インターネットを通じて調査を行った。調査期間は2009年1月9~13日。個人年収500万円台500人(うち男性76.8%)、2000万円以上500人(同77.6%)より回答を得た。

(構成=荻野進介)