法則(24)~(27)
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法則(24)~(27)

3つ目は、スキマ時間についてです。一般的に、2000万円以上の人のほうが500万円台の人より、やるべき仕事が多いはず。「急に時間が空いたときにやることを決めている」では2000万円以上のほうが若干数字は高めです(法則24)。「メールチェックなど仕事関連に使っている」割合が10ポイント以上高いのも納得がいきますが(法則26)、18.6%と34.6%で倍近い差が「勉強や教養の時間にあてるよう、本などを持ち歩いている」です(法則25)。

先ほどの通勤の時間を勉強、教養にあてる人が多かったデータと同じですが、2000万円以上の人は向上心が非常に強いのでしょう。同じく、通勤時間を娯楽や休憩に使う人が500万円台の人には多かったのですが、スキマ時間を「娯楽、息抜きに使う」でも同じような結果が出ています(法則26)。

おそらく、500万円台の人は仕事があまり楽しくないのでしょう。楽しくないから、スキマ時間ができたら、仕事以外のことに目が向いてしまう。だからといって、500万円台の人が仕事に対して不真面目かというとそうではありません。誌面には掲載していませんが、「締め切りギリギリでも、100%の完成度を目指すか」という設問に対して、年収による差はありませんでした。「仕事はきっちりやりたい」と誰でも思っているのです。では何が原因か。

感じるのは、500万円台の人は理想と現実のギャップに悩んでいるのではないかということです。その差を生んでいるのは、時間を自分の意思でコントロールできているか、時間の「コントロール感」の差ではないでしょうか。

最後に、そのコントロール感と、時間やお金の使い方、仕事の満足度との関係を見ていきましょう。まず時間から見ていくと、2000万円以上のほうが10ポイント近く、「コントロールできていると思う」割合が高くなっています(法則27)。時間をコントロールすれば、継続して何かをやることも、自発的に何かに取り組んでみることもできます。すべての基本といえるでしょう。