多忙で時間が取りにくい人にも好評

僕の場合は複数のグループを運営していました。ひとつが、大学陸上部のOB・OG数人で作ったグループ。それ以外に、メディア業界でできた友人たちとふたつのグループ。與座さんのアイディアを自分なりに応用したものです。

運動報告部

前者のグループは、僕のことを「失踪した」「安否不明らしい」と思っていた、大学の仲間たちとのグループです。まさに與座さんの方法をそのまま導入し、LINE上ですべてを完結させます。メンバーは全国各地で医師や看護師をしていて忙しく、僕以上に時間が取りにくい人たち。彼ら彼女らにも、この方法は好評でした。僕にとっては、別人のように太ってしまった自分が、大学時代のような体型に戻っていくところを見せることができるという、強いモチベーションになりました。こんなふうに、自分に強いモチベーションの湧く相手とグループを作るのがポイントです。

後者、メディア業界の友人とのグループは、少し方法を変えました。掲示板のように、「○○日○○時~○○でトレーニング」などと書き込んでおくのです。運動意欲が高い友人たちと組むことで、予定が合えば一緒にトレーニングをすることができます。

肥満者の思考のクセを攻略せよ

ひとりきりでダイエットをするのは精神衛生上、よくありません。「なんでこんなツラいことをしているんだっけ」「自分が太ったから悪いんだ」「もう何もかもイヤだ……」思考がそんな負のスパイラルに陥りがちだからです。ネットでもリアルでも、人とつながる余地を作っておくことを、僕としてはぜひ、おすすめします。SNSやLINEはそれを担保する、強いサポートになり得るのです。

近藤先生は「SNSはダイエットにも有効であるとみられる」とした上で、「これからの公衆衛生を考える上で、SNSのようなツールの重要性は増していくでしょう」と予想します。

このように、お金や時間がなくても、「3割の意志」を元手にテクノロジーの力を借りて、その効果を大きくすることはできます。個人の実感としては、この工夫自体も次第にゲーム化されていくため、ダイエットがどんどんおもしろくなっていきました。しかも、このようなツールは無料、スキマ時間で利用できます。これが僕なりの肥満者の思考のクセや、社会経済状況という最大の敵の攻略法です。