大学受験までリビングで勉強する子もいる
中学受験以来、私が指導している中3の男の子は、家の自分の勉強部屋だと集中できないから、外で勉強をしたいと言う。緊急事態宣言が出る前の春先には、ショッピングセンターのカフェで2時間一緒に勉強した。子供は人目を気にしながら自分を律して勉強する。小学生のうちは親に見守られながら勉強することが心地よいと感じていたが、中学生になると反抗期もあって、親の目をうるさく感じるようになる。そんなとき、家でも学校でもない場所で、親でも学校の先生でもない第三者の目を意識しながら勉強するのが、彼にとってはいいのかもしれない。
勉強は自分がしたいところでやればいい。大学受験もリビングで勉強する子もいる。暗記教科などゆるい勉強は、家族の気配があるリビングでリラックスしながら覚え、じっくり考える問題の時だけ自分の部屋で勉強するなど、使い分けている子もいる。いずれにしても、「勉強は、自分の部屋でやるものだ」と決めつけてはいけない。
(構成=石渡真由美)