2016年度の文部科学省調査によると、高校生が卒業後に自県の大学や短大、専門学校に進学した割合は愛知が全国最多の71%。その理由の1つに、私立大学の充実がある。各大学のいまを、日本経済新聞社編『名古屋のトリセツ』(日本経済新聞出版社)からお届けする――。

※本稿は、日本経済新聞社編『名古屋のトリセツ』(日本経済新聞出版社)の一部を再編集したものです。

名古屋城
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女子大生がかつての名古屋嬢ファッションをけん引

愛知県は高校卒業後、地元の学校に進学する人の割合が全国で最も高い。理由の1つが私立大の充実にある。女子大御三家「SSK」はかつての名古屋嬢ファッションをけん引し、「愛愛名中」に代表される中堅私大と共に中部圏の企業や自治体に多くの人材を送り出してきた。

全国的な知名度は東京や関西の難関大に劣るが、地元でのブランド力は大きな強みだ。

「NAGOYAのお嬢さんに注目 しゃちほこよりゴージャス」(「JJ」2001年3月号、光文社)。00年代の初め、女性ファッション誌が競って「名古屋嬢ファッション」の特集を組んだ。上品なワンピースに巻き髪、大きなロゴの高級ブランドバッグ――。当時読者モデルとして必ず登場したのが「SSK」と呼ばれる椙山女学園大学、愛知淑徳大学(1995年に共学化)、金城学院大学の女子大学生たちだった。