その典型が工業製品に必須の素材「レアメタル」だ。レアメタルは採掘するとき、被曝などの健康リスクがある。一般企業なら、たとえ海外でも作業員が健康被害に遭えば、賠償請求のリスクがある。ところがヤクザ系企業は現地の犯罪組織に労働者を集めさせ、平均より高い賃金を支払う形で健康問題を解消。この「黒いWIN‐WIN」によって、レアメタルの有力なサプライヤーとなった。

黒い乳歯ビジネスと再生医療の裏側

近年、美容成分として胎盤から抽出した「プラセンタ」が注目を集めている。ある大物親分は、東南アジアでヒトに使える豚プラセンタを量産。化粧品やサプリメントの製造会社に販売し巨大な利益を上げている。もちろんすべて関連会社が行っているので、親分の名前が表に出ることはない。

黒いビジネス
Getty Images=写真

「歯」のジャンルでは黒い「乳歯ビジネス」が潤っていると聞いた。その先にある市場は「再生医療」だ。

現在の技術では、人の歯を塊まで再生することはできる。だが形を決める遺伝子が未解明であることから、目的の歯に誘導できないことが壁だ。将来、自分の歯を抜歯するときのために、抜けた「乳歯」を乳歯バンクに保存。技術が成熟したら、再生して利用するというビジネスが普及している。

また乳歯に存在する「歯髄細胞」は、非常に活性力の高い万能細胞だ。将来的に他の臓器へと誘導できることが期待されており、多くの研究機関が「歯髄細胞」を求めている。かつてであれば屋根上に投げていた「乳歯」は、最先端の再生医療の現場では「宝物」なのだ。海外で巨大な利益を上げたことから、日本に逆輸入したと向こうの世界と関係している知人が教えてくれた。

暴力経済は基本的に「個人商店」で構成されている。周囲に知られれば、より強い暴力に市場を乗っ取られるか、法執行機関に排除されるので、自分のビジネスは極秘だ。「乳歯ビジネス」のどこに暴力団が関与しているのかを知ることはできなかったが、1カ月に数百万円の粗利を稼いでいるという。

昔気質のヤクザは和彫りの入れ墨を背負う。また徹夜で博打をするために、眠気覚ましにシャブを打つ。若い頃には他人の体液を直接体に入れるような「ヤンチャ」をすることから、幹部になってからの肝臓病は職業病だ。

00年代からは、中国への「肝移植ツアー」が古参暴力団組長のご用達だった。現地では適合するフレッシュな肝臓が用意されているのだが、そのドナー(提供者)は死刑囚だ。初めの頃は死刑囚を並べて、「好きなのを選べ」と言われていたのだから、あの国の医療も進歩したものだ。

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