日本経済が気息奄々といった状態にあるにもかかわらず元気な企業がある。ユニクロ、マクドナルドが代表だが、DVD・CDレンタル、販売のTSUTAYA事業を擁するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)もそうだ。昨年4月から9月期の純利益は前年の同期に比べて74%増、四半期でも54%という驚異的な伸び率だった。いわゆる「巣ごもり消費」の人々をひきつけているからなのか。増田宗昭社長に「不況のなかでもモノを売る」戦略、戦術を聞いた。

CCC社長 増田宗昭●1951年、大阪府生まれ。同志社大学経済学部卒業後、鈴屋入社。83年に「蔦屋書店(現TSUTAYA)」を創業。85年カルチュア・コンビニエンス・クラブを設立。DVD、ビデオ、CD、書籍のレンタル・販売のほか、インターネット、カード事業にも注力。不況期でも元気な企業の代表格となる。
「うちにとってはフォローの風が吹いています。昨年1年間のDVD・CDレンタル回数は5億8000万回。金融危機の年にもかかわらず過去最高でした。それはやはり『巣ごもり』のおかげでしょう。外食に出かけていたのを控えてコンビニで弁当を買って、うちで食べるわけですから。そんな不景気な時代にはTSUTAYAの役割は大きいと思います。
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