不安のあまり自分にダメ出しして、体調を崩すことも
すぐ不安になってしまう人は、ちょっとしたことで自分にダメ出しをしてしまい、そのダメ出しのせいでおなかが痛くなることがあります。
そして、ダメ出しをして腸にダメージを与えると、さらに不安になりやすくなります。
その不安を解消しようとダメ出しをすればするほど、腸にダメージを加えることになり、「ちょっとしたことで不安が止まらない!」という悪循環になっているのです。
一方で、腸の機能が整ってきたら、「不安になることが少なくなった」という例もあります。
とあるクライアントさんが「小麦製品や乳製品など、腸に負担をかけてしまう食べ物を控えて、運動をコンスタントにするようになったら、不安がなくなっていた」と話してくれました。
「自分のダメ出しが止まらない!」と思っていますが、腸のせいでダメ出しをさせられているだけ、とも言えます。そして、腸自体が修復されれば、ダメ出しは止まる。
自分にダメ出しをして、腸にダメージを与えてしまうのは、自己免疫が暴走している可能性が高く、「ダメ出ししてしまうのは、自分の考え方の問題じゃない」と思うだけでも、かなり不安になりにくくなります。
自己免疫は本来、自分自身を守るために働いてくれています。
自分を責めそうになったとき、「『自己免疫ちゃん』が私を守ってくれている」と思うと、自然と暴走が止まり、腸にダメージを加えなくなって、腹痛になりにくくなる、というケースが見られます。
私たちを苦しめている不安についても、「自己免疫ちゃんと同じように、わたしを守ろうとしてくれるだけ」と嫌わずに接してあげるだけで、かなりストレスが軽減されるでしょう。
あえて「考えない」ことで不安はしぼんでいく
不安を長時間抱えていると、「このまま悪くなってしまうのかも」などと、どんどんネガティブな方向に考えてしまいがちです。
こういうときは、いったん思考をストップしましょう。「この不安は私のものではない」「不安は私を守ろうとしているだけ」と考えてみると、いつの間にか現実の世界が見えてきて、「全然不安になる必要なんてなかった!」となり、本来の自分のままで生きられるようになります。
不安なことが起きるたびに、頭で考えて解決しようとしていた人も、暗示を唱えて不安から自由になってみると、「不安になったり、考え込む必要なんてまったくなかったんだ!」と実感できるはず。
そう、いままでいろいろと考えていたことはすべて妄想だったんです。
イラストレーター/マンガ家
静岡県生まれ。コミックエッセイのほか、書籍や広告、雑誌などのイラスト、マンガを手がけている。著書に『マンガでわかる「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)、『40歳になったことだし』(幻冬舎)など多数。