資料作成のゴールは相手を動かすこと

誰でも、クオリティの高い資料を短時間で作りたいと思うものです。私の講習に参加するビジネスマンの多くの方も同じ欲求を抱えています。しかし、どこから手を付けていいかわからないという方がほとんど。そこで今回は、無駄な時間をかけず、クオリティの高い資料を作る方法を5つのポイントでご説明したいと思います。

ルバート代表取締役 松上純一郎氏
ルバート代表取締役 松上純一郎氏

1つ目のポイントは、資料作成に取り掛かる前に、資料を作る「目的」を明確にすることです。まずは、すぐにパソコンに向かい、パワーポイントを開く習慣をやめましょう。人はつい、「パソコンをさわっている時間=仕事をしている時間」と思ってしまいますが、資料作りの作業そのものが何か価値を生むわけではありません。パワポを開くのは、5分でいいので、ノートなどに下書きを完成させたあとにしましょう。

そもそも資料を読んでもらうということは、会話やメールと同じコミュニケーションの一種。資料を作る目的は、綺麗なグラフを作ることでも、鋭い分析をすることでもなく、「資料を読んだ相手を動かす」ということにほかなりません。最初にしておかなければならないのは、この資料を作ることで、「誰が、誰に、どういうアクションをしてほしいのか」という目的を明確にすること。「内容」に関しては、いったん脇においておきましょう。