かつてラグビー日本代表は「勝ち」を知らないチームだった。なぜ「W杯ベスト8」の快挙をなしえたのか。元日本代表メンタルコーチの荒木香織氏は「8年前、五郎丸歩選手など4人のリーダーが、チームをまったく違うものに変えていった」という――。

※本稿は、荒木香織『リーダーシップを鍛える ラグビー日本代表「躍進」の原動力』(講談社)の一部を再編集したものです。

写真=AFP/時事通信フォト
ラグビーW杯日本大会/開幕100日前記念イベント=2019年6月12日

NZ代表も実践したリーダーシップトレーニングとは

2012年、日本代表チームに就任したエディー・ジョーンズヘッドコーチ。そのエディーさんが、チームが抱えた課題のなかでも特に興味を示したのは、「リーダーシップ」と「コミュニケーション力」でした。