ミクシィなどで私生活を見せることも大切

時間に几帳面で気持ちの切り替えが早い方もこれから伸びると思います。気持ちよくお酒を飲まれていて、ついつい長居されたい気持ちはわかるのですが、ご自身も、一緒に来た方もあまり遅くなれば、翌日のお仕事に響きかねないでしょう。お酒の引き際をわきまえた飲み方をされる方は、お仕事も時間を区切ってきちんとされている方という印象が強いものです。

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お店の女の子の扱いも同じです。お店が終わった後のアフターはあくまで強制ではありません。「カネを払ったのだから」と、無理やり連れ出すような遊び方をされている方は、会社でも引き際や妥協を知らず、かつ時代錯誤なワンマンぶりを発揮されているのでは。

日本の場合、恵まれない住宅事情などがあって、自宅にお招きする代わりにクラブでお仕事の話をする、というシステムが機能しているわけです。欧米であれば、お客様や部下をお招きしてコミュニケーションを図るホームパーティーに等しい部分があります。ですから最低限、周りの方への配慮を兼ねたマナーをわきまえた方が、人もお金も味方につけられるものです。

ゴルフの帰りに銀座にいらっしゃるなら、最低限のドレスコードとして、ポロシャツの上から一枚ジャケットを羽織っていてほしいもの。ご自身はゴルフ帰りでも、周りの方は正装でいらっしゃっているわけですから、ちょっとした気遣いが空気を和ませるのです。

仕事のために私生活を犠牲にすることも厭わないような男性が出世したのは過去のお話。これからは、遊びも家庭も大事にするワークライフバランスのとれた男が伸びていくと思います。

最後に、成功されている若い経営者の方には、自分の日々の生活を、ブログやミクシィでオープンになさっている方が多い。「どこの店で飲んでいるかまでバレちゃうのが困る」と言いながらも、プライべートも弱みも見せるわけです。そうすることで、周囲はその人に裏表がないと感じ取るのです。先に申し上げましたように、私生活を見せる文化のない日本ですから、このような自己開示も、上に上がるための一つの手ではないでしょうか。

(大沢尚芳=撮影)
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