東京中央カウンセリング代表 
塚越友子 

東京女子大学大学院で社会学修士号取得。「うつ」になったことをきっかけに銀座の世界へ。2008年に東京中央カウンセリングを独立開業。

私が銀座のクラブで学んだ気配りは「お客さまを見て、何を欲しているのか、何が足りないかがわかったらすぐ行動する」ことです。話の輪のなかに入る、水割りをつくる……。ぐずぐずしていると、ママから灰皿が飛んできました。

気の利かないホステスの共通点は「注意のポイントが自分に向いてしまっている」ことです。たまに、お客さまが手に持っているグラスを奪うようにして水割りをつくる子がいます。しかし、お客さまは楽しんでいた会話を中断されてしまいますよね。結局、それは「私、仕事しなければ」と自分に気が向いたまま出てきたアクションなのです。