「正しい問い」を立てているか

社長が「どんよりした雰囲気を変えよう」と思いつきで声をかけてお手軽にクリスマスパーティを単発で行っても、社員は戸惑うばかりだ。

一つの解決策は、むしろ手間をかけて全社員が参加するイベントをすることだ。たとえば社員有志の企画による全員参加の社内旅行。あるいは自由参加のランチ会を毎週定例化する。さらに、現在のワークスタイルそのものも見直す必要があるだろう。お互いを知り、距離が縮まるような仕組みを作り、その仕組みを着実に回すことだ。

このように企画の出発点は「正しい問いを立てること」だ。そのためには相手を理解した上で、解決すべき正しい問題を見つけることである。

経営学者のドラッカーは、このように言っている。

「間違った問いに対する正しい答えほど、危険とはいえないまでも役に立たないものはない」

思いつきで企画を立てても、最初の問いが間違っていれば、何の役にも立たないのである。

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