金言6:お金は貯めるな! 回せ!

iPad導入で人件費削減に成功

キャッシュは会社の生命線です。だからといって、緊急支払能力を超える額のお金を使わずに貯めておくのは意味がありません。お金はそれ自体で価値を生みません。お金は、「貯める」のではなく「回す」のが正解です。つまり、投資をする。

小山昇『会社を絶対に潰さない社長の「金言」100』(プレジデント社)

具体的には、①お客様の数を増やす、②社員教育、③インフラ整備の3つに投資します。そうすると、銀行に預けておくのとは比べものにならない大きな価値を生みます。

武蔵野は、かつて1人あたり月平均76時間あった残業を、1台10万円のiPadの導入によって、2018年度は17時間にまで削減しました。月59時間の残業減で9時間分をランニングコスト(通信費)に回すと50時間。時給1000円として1人6万2500円(1000×1.25×50)の人件費削減につながります。iPadへの投資は、2カ月目で元が取れ、3カ月目以降はまるまる利益になる計算です。会社全体で見ると年2億250万円(社員約270人)の利益です。

一方、iPad代金10万円×270人の2700万円を銀行に預けても、金利0.001%で2万7000円です。お金を「回す」か、「貯める」か。答えは言うまでもありません。7500万円を賞与に増額したら、社員は大喜びでした。

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