(5)組織としてのブランド構築

部下の頭の中にある会社のイメージを高めることは、リテンション活動のトップにくるべきだ。コンサルタント会社、タワーズ・ペリンによる2001年の調査では、アメリカおよびカナダの大・中規模企業の6000人近い回答者のうち、56%以上が転職先を積極的に探しているか、転職を考えている、と答えている。

さらに、ライト・マネジメント・コンサルタンツの調査では、社員が入社2年目から6年目までは、この会社に留まろうという気持ちが最初の年より低いという結果が出ている。7年目に入ってようやく1年目のレベルより高くなるのである。それはつまり、現在いる社員に自社の魅力を継続的に感じさせることによってのみ、彼らを引き抜こうとする他社の動きを撃退できるということだ。

(翻訳=ディプロマット)