厄介なのは毒性よりも繁殖力
2019年10月初旬、東京港青海ふ頭で「世界の侵略的外来種ワースト100」に入る有毒のヒアリが作った巣が発見され、約50匹の羽化した女王アリやその幼虫が確認された。通常、女王アリの誕生は巣の完成から半年~1年後で、国立環境研究所は日本にもヒアリが定着した可能性が高いと分析。定着とは、子孫を継続的に生み出せる状況を意味する。
日本で初めて発見されたのは2017年5月で、兵庫県尼崎市のコンテナ内。以来、神戸港や横浜港、博多港などで相次ぎ発見され、他の地域でも定着する可能性がある。定着すると、根絶はかなり難しいと指摘するのは、九州大学ヒアリ研究グループの代表者・村上貴弘准教授だ。
「ニュージーランドは発見直後から駆除や監視を徹底。約1億2000万円を要し2年足らずで根絶した。対応が遅れた米国では農業被害や駆除費用などで、年間1兆円以上の経済的損失が出ている」
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