高収入の人を嫉妬するというのはその結果です。そもそも嫉妬と幸せは絶対に共存するものではありません。お金がたくさんあれば嫉妬しなくなると思っていても、「より多く持っている人」への嫉妬はずっと続くことになってしまいます。今持っているものへの感謝なくしては幸せはありえないとも言えます。

男性は収入で価値判断しがち

本当に食べていくのに困るレベルの人は別として、お金の多寡と幸福度は全く違う軸にあるのですが、「収入=人間の価値」という観念に縛られているビジネスパーソンが多いのも事実。そういうタイプは、とりわけ、男性に目立ちます。

男性はわかりやすい客観的な尺度で、価値判断をしたがるからです。外国車を乗り回し、高級ブランドのスーツや腕時計を身につけている人を見ては、「オレの稼ぎはアイツに負けている」と劣等感を抱き、嫉妬を募らせるという精神構造に陥りがちなのです。

自分に嫉妬してくる人に対して同じ土俵で話をしても問題の解決につながりません。「嫉妬された」と被害者的にとらえるのでなく、「幸せを感じられずにもがいている人」と見れば、むしろ気の毒に感じることもできるでしょう。そうすれば、笑顔で挨拶することもできると思います。

そうした態度を取り続けていれば、相手も「この人は収入の低いオレのことを見下していない」と受け止めて、自分の人望を高めることにもつながりますし、さらには相手が「収入=人間の価値とは限らないんだ」と気づくことになるかもしれません。

収入が高い人は優秀で、企業でも昇進する可能性が大きいはず。いずれ収入が低い部下からの人望を得て、リードしなければならない立場になります。低収入の人の嫉妬に巻き込まれることなく、相手を気持ちよく動かす術を身につけるのは、そのときに備えた修練と心得ましょう。

【対策】笑顔で接して「思い込み」を解消

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(構成=野澤正毅)