これからの時代は自分の意見がないと生き残れない

今までの時代というのは、「出る杭は打たれる」で、意見や自分の考えなどなくても従っていればいい世の中でした。しかし、そうした「ただ従うだけ」の単純労働はロボットやAIの方が人間より優れていて、人間に勝ち目がないわけです。

西岡壱誠『東大で25年使い続けられている「自分の意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方』(KADOKAWA)

これからの変化の激しいVUCAの時代は、きちんと自分の意見や自分の考えを持って、それを発言できる人こそが求められています。「出る杭」こそが求められるということですね。

そう考えてみると、「自分の意見を作る」というのは時代にあっていることだと言えます。特にこの変化していく激動の時代を生き抜かなければならない高校生たちは、自分の意見を作る訓練をどんどんしていくべきなのではないでしょうか。高校は義務教育ではありませんし、2015年からは18歳に選挙権が与えられるようになりました。つまりは、高校生は自分でいろんなことを考え、判断する「大人」でなければならないというわけです。

もしかしたら2020年入試改革は、高校生に「大人になれ」と言っている改革だと言ってもいいのかもしれません。

もちろんこれは僕の勝手な考えですが、しかし自分の意見を作るというのが学習効果が高く、これからの時代にも合っているというのは間違いないのだと思います。みなさんもぜひ、「自分の意見」を持つということを挑戦してみていただければと思います。

【関連記事】
東大生が多くの科目でも小器用にこなせるワケ
東大生の約半数は「努力できない脳」の持ち主だ
「明治に落ちて東大合格」すら普通という大異変
名門麻布が「受験指導」を一切しない贅沢な理由
早慶とMARCHの難易度が年々上がっているワケ